FirefoxとATOKインサイトを利用するとフリーズする問題

目次

概要

WindowsでFirefoxとATOKインサイトを利用すると、フリーズが起きると分かりました。

ここでは、私がこちらの問題を解決するためにしたことを紹介します。

環境

  • Windows 11 22H1
  • Firefox 103
  • ATOK 32.2.5

エラーについて

フリーズが発生している時のログを確認することにしました。

その結果、Windowsのイベントビューアーに次のようなエラーメッセージがありました。

エラー 2022/07/29 9:31:15 COMRuntime 10035 なし

全般タブには次のような情報が書かれていました。

COM 標準マーシャラーが、サーバーによって提供された IID {618736E0-3C3D-11CF-810C-00AA00389B71} と、クライアントによって要求された IID {00020400-0000-0000-C000-000000000046} の不一致を解決できませんでした。ハンドラー: CLSID {00000000-0000-0000-B8FC-7B0100000000}。エラー コードは 0x800401fd です。

COMRuntimeというものが悪さをしているようです。

解決方法について

COMRuntimeなどのエラー情報をもとに調べてみると、IMEのATOKに付属するATOKインサイトという機能と、Firefoxの相性が悪く、不具合の起きている可能性が高いと分かりました。ATOKインサイトは、ソフトウェアに表示されている文字列などの情報をもとに変換候補を修正する機能です。そのため、ATOKインサイトがFirefoxの情報を取得しようとする際に何らかの不具合が発生している可能性があります。この問題は、Windowsだけで起こるようで、macOSではこのような症状は起きていないようです。

実際に私がこれらの問題が発生するときは、Firefoxで調べごとをしているときでしたので、納得がいきました。

根本的な解決方法はないようなので、対症療法的な解決策をふたつ示します。

Firefoxの利用をやめる

ひとつめの方法は、原因のひとつであるFirefoxの利用をやめるということです。例えば、Google ChromeやMicrosoft Edgeなどのブラウザを利用します。私が現在利用しているのはVivaldiというものです。

現在私が解決策として採用しているものになります。

ATOKインサイトの利用をやめる

ふたつめの方法は、ATOKインサイトの利用をやめるということです。

ATOKインサイトの利用をやめる場合は、ATOKのプロパティから、「入力・変換タブ」 > 「変換補助」に移動して、「一時文書学習候補を表示する」のチェックを外します。

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これで、ATOKインサイトの機能を止めることができました。

さいごに

解決方法がスマートではなく、妥協をしなければならないため、正直なところとても残念です。しかし、問題が発生したときに、Windowsの操作がとても重くなり使い物にならなくなってしまうため、どうにかしたいと思っていました。

同じような問題で悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。