私が、VirtualBoxの動作を高速化させるために行っている設定をまとめます。
概要
私は、普段Windows 10にインストールしているVirtualBoxで、仮想マシンとしてLinuxOSであるUbuntuを動かしています。
今回は、このUbuntuを仮想マシンとして動かしている時に、起動や動作の高速化、利便性の向上を目的として、私がしている設定をまとめておきます。
環境
設定をしているパソコンの環境を下記に記しておきます。
ホストOS: Windows 10
ゲストOS: Ubuntu 15.10
一般
設定の一般では、タブの高度において、便利にするため、下記のように設定しています。
クリップボードの共有: 双方向
ドラッグ&ドロップ: 双方向
これで、ホストOSとゲストOSの間でファイル交換が楽になり、クリップボードも共有されるので、テキストの一部だけをコピーしたいという場合には、一部分のテキストをコピペできて便利です。
注意として、ゲストOSにGuest Additionsをインストールする必要があります。
システム
システムでは、いろいろと設定を変えています。
マザーボード
タブのマザーボードについてです。
下記のように設定しています。
メモリ: 4096MB
チップセット: ICH9
拡張機能: I/O APICを有効化、ハードウェアクロックをUTCにする、にチェック
メモリは、最初の設定では少ないと思っているので、4096MBまで増やします。ここはホストOSで使えるメモリを見ながら適宜調整をしていく必要があります。
チップセットは、最新のものを使うということで、ICH9にしています。
拡張機能については、64bitで使うつもりなので、I/O APICを有効化にチェックを入れて、ハードウェアクロックをUTCにするは、最初からチェックが入っていたので、そのままにしてあります。
プロセッサー
タブのプロセッサーについてです。
下記のように設定しています。
プロセッサー数: 2CPU
使用率制限: 100%
拡張機能: PAE/NXを有効化、にチェック
プロセッサーは、1CPUでもいいのですが、いくつかの作業を平行して行う予定なので、2CPUにしています。特別な理由がない限りは1CPUより大きい数のプロセッサーを割り当てたほうがいいと思います。
使用率制限は、割り当てたプロセッサーの何パーセントまで使うことができるかを設定する項目です。なので、プロセッサーの全ての力を使いたいと考えているので、100%にしています。
拡張機能のPAE/NXは、NXビットでセキュリティを強化するために、有効にしてあります。
アクセラレーション
タブのアクセラレーションについてです。
下記のように設定しています。
準仮想化インターフェース: Hyper-V
仮想化支援機能: VT-x/AMD-Vを有効化、ネステッドページングを有効化、にチェック
準仮想化インターフェールは、仮想化による命令の高速のために利用しています。ホストOSがWindowsでは、Hyper-V、Linuxでは、KVM等を使うことが多いようです。
仮想化支援機能は、ハードウェアによる仮想化支援の機能の設定をするためのものなので、全てチェックをしておきます。これは、ソフトウェアで仮想化を支援するよりもハードウェアで仮想化を支援したほうが高速だからです。
ディスプレイ
タブのスクリーンについてです。
ビデオメモリー: 256MB
アクセラレーション: 3Dアクセラレーションを有効化、にチェック
ビデオメモリーは、通常では最大128MBしか選択できませんが、下のディスプレイ数の選択で、つまみを右端までもっていき、OKボタンを押して設定を保存してから、もう一度、スクリーンの設定を開くと、256MBまで選択する事ができるようになります。ここは、画面の滑らかさに直結する設定なので、たくさん割り当てておいたほうがいいです。
アクセラレーションの3Dアクセラレーションを有効化は、ホストOSのグラフィック機能を使って3Dレンダリングするというものです。なので、画面の動作を滑らかにするためにもチェックを入れて、有効にしておきます。
注意として、3Dアクセラレーションの有効化には、Guest Additionsのインストールが必要です。
さいごに
以上が、私が普段している仮想マシンの設定です。
他にも、設定できる項目はありますが、ここに書いていない部分についてはデフォルトのままになっています。
この設定をするとしないでは、動作に大きな差があるので、やっておくことを強くおすすめします。