概要
有名なコミュニケーションツールとして、Slackがあります。
これは、基本的に無料で使うことができますが投稿を最新の1万件しか閲覧することができません。さらに、投稿できる画像や文書などのファイルの容量にも制限があります。
そのため、これらの制限を撤廃もしくは緩めるためには課金をする必要があり、その課金はユーザ1人毎に料金を払う必要があるため、利用者が多いとその分だけ料金がかかってしまいます。
そこで、色々と調べてみるとMattermostというオープンソースのソフトウェアがあり、それを使うとサーバの維持費だけでSlackのようなサービスが実現できるということで、現在それを使っています。
ここでは、SlackとMattermostを比較して、なぜ私がMattermostを利用することを選んだのか説明します。
比較とMattermostを選んだ理由についてのみ説明するため、Mattermostのインストールや使い方については説明しません。
追記
追記: 2022年7月23日
Slackの無料プランの内容が変更されたため、こちらの記事を見るかたが増えているようです。
そのため、現状にあうように情報を更新しました。
比較
Mattermostは、Slackクローンを主張しているため、機能的にも、デザイン的にもSlackと似ています。
それを踏まえて比較をするとこのようになります。
機能 | Slack | Mattermost |
---|---|---|
利用開始方法 | Webサービスからワークスペースを作成 | サーバにMattermostをインストール |
ストレージ容量 | 課金により変わりどのプランでも制限がある(2022年8月31日まで) | |
無料の場合は90日前まで遡れて無制限、課金でユーザーあたり10GBや20GBなどの制限(2022年9月1日から) | 無制限(サーバに依存するため) | |
メッセージの閲覧 | 無料の場合は1万件、ストレージの課金で無制限の閲覧が可能(2022年8月31日まで) | |
無料の場合は90日前まで、課金で無制限の閲覧が可能(2022年9月1日から) | 全て閲覧可能 | |
Webフック | 可能 | 可能 |
Slashコマンド | 可能 | 可能 |
アプリ | 存在 | 存在 |
日本語対応 | している | している |
料金 | 使う機能によっては有料 | 全て無料 |
LDAP認証 | 課金することでLDAPを使うことができる | 無料でLDAPを使うことができる |
Mattermostは、サーバにインストールして利用することもできますが、無料で利用できるWebサービスも提供されています。
そのサービスへは、下記のURLからアクセスできるので、サーバを用意したくない場合や試用目的で利用する場合などに使うことができます。
この表は、私がMattermostを利用する上で気にした部分をまとめたものです。
基本的に、機能の部分を見るとSlackと遜色ないようです。
しかし、Slackを使うメリットとして、Slack Appを使うことで外部のサービスと連携しやすいです
そのため、既にSlackを使っていてさらに、Slack Appを使っている場合は、Mattermostにこのような機能がないため移行するのは難しくなります。もし移行するのであれば、面倒ではありますがWebフックやSlashコマンドを自作して代替することになると思います。
Mattermostを選択した理由
私は、最終的にメッセージサービスとしてMattermostを利用することにしました。
なぜかというと、Mattermostではメッセージを無制限で見ることができ、ストレージが無制限ということでいくらでもファイルをアップロードできるからです。
あとは、私自身サーバ構築の知識があるということで、構築のハードルが低いというのもMattermostを選んだ理由の一つです。
しかし構築に関しては、Mattermostのサービスは提供されており、無料で利用できるので、サーバを構築することができないという人でも、手軽にMattermostを利用することができます。
実際に使ってみて
デザインの面では、SlackとMattermostは似ており、既にSlackを利用している人でも移行しやすいと思いました。
Webフックも動作するため、外部サービスとの連携をすることができ通知をMattermostに集めることができました。
まとめ
Mattermostは、大人数でメッセージサービスを使いたいという場合に、Slackでストレージが足りないが課金をすると費用が高くなり、Slackが使えないという場合に、サーバの維持費だけでSlackのようなメッセージサービスが使えるというように思います。
もし、Mattermostを使ってみてもいいという場合は使うことを検討してみてください。