概要
WindowsではWSLという機能を利用して、Linuxを比較的簡単に扱えるようになっています。
今回はWSL2でインストールしたUbuntu環境をパッケージなどをアップデートして最新の状態にする方法を紹介します。
環境
- Windows 10 20H1
- WSL2
アップデートの流れ
WSL2でLinuxを動かしていますが、更新の流れは通常のLinuxとほとんど変わりません。
しかし、一点だけ注意点があります。それは、再起動です。
Linuxでは、shutdownコマンドやrebootコマンドなどで利用しているLinuxOSを再起動することが可能ですが、WSL2ではそのようなことはできず、Windows側から再起動する必要があります。
ここに注意をしておけば後は大丈夫です。
アップデート方法
それでは、私がWSL2でインストールしているUbuntuを例に、アップデート方法を説明していきます。他のOSを動かしている場合は、適宜読み替えてください。
sudo apt update
sudo apt upgrade -y
1行目のコマンドで最新のパッケージを取得し、2行目のコマンドで古いパッケージを使っている場合は更新をします。
その後、更新したパッケージの中には、再起動を必要とするものがあるかもしれません。Ubuntuの場合は、/run/reboot-required
ファイルがあるかどうかで確認もできますが、OSによってはこのようなことができないこともあります。そのため再起動も一緒にしておきます。
WSL2で動かしているOSの再起動は、Windowsから行う必要があります。そのためWindowsでコマンドプロンプトもしくはPowerShellを起動します。
起動後は、次のコマンドを実行して再起動したいWSL2環境の名前を把握します。
$ wsl -l -v
NAME STATE VERSION
* Ubuntu-20.04 Running 2
docker-desktop Running 2
docker-desktop-data Running 2
今回再起動したいものは、「Ubuntu-20.04」となります。この部分はそれぞれの環境に合わせて変化しているかと思います。
最後に、再起動を行います。
$ wsl -t Ubuntu-20.04
これで、再起動ができました。Ubuntu-20.04の部分は、調べたWSL2の環境の名前で置き換えて実行してください。
このような方法をやることで、WSL2のOSを最新の状態にできました。
さいごに
WSL2でも、Linuxの環境をアップデートするのと、ほとんど同じ方法で最新の状態にできます。しかし再起動については、通常の方法ではできないので注意が必要です。