はじめに
最近、様々なWebサイトにアクセスをしているとWeb広告(ここからは広告と書いた場合にWeb広告を表します)が良くも、悪くも目にはいるようになりました。また、広告によるプライバシーの懸念など、広告のやり方やその是非のようなものについて書かれたような記事も昔に比べてよく見るようになりました。
このような広告や広告に関する記事を見ていて、私が最近思うことについて書きたいと思い、今回の記事を公開しました。広告について深く論じるというよりは、本当に私が思っていること、こうしてほしいことなどを書いています。
広告の意味
そもそも広告は、広告を出したい企業がお金を払って消費者に広告を見せているという構図になっています。ここでいう消費者は、広告が載せてあるWebページにアクセスする人で、企業が支払ったお金は広告を配信するプラットフォームの事業者や、広告を載せているWebページの管理者などが受け取ります。
Webページを配信するためのサーバーや広告配信のプラットフォームを維持するにもお金がかかります。また、Webページを作成することにもお金がかかります(場合によっては、作成する人の熱意であるかもしれません)。
このようなお金の問題を解決する方法として、広告があるというのが私の考えです。言い換えるならば、利用者が無料でWebページにアクセスしているため、広告によってお金を得ている、ビジネスを行っているともいえます。
広告に対する印象
上記のような背景で広告があるとするならば、Webページに広告があるのは仕方のないことといえるのではないかと私は考えています。
しかし、最近の広告はとても邪魔に見えるものが多くなってきました。例えば、同じ記事を複数のページに分けている場合に、次のページに進むボタンをクリックすると広告が表示されるというのがあります。これは、広告がさりげなく表示されるという感じではなく、広告が大きく表示されるので、利用者が×ボタンを押して、広告を消す必要があります。
他にも、広告の種類としてアダルト広告のようなものがやたらと表示されるようなWebサイトもあったりするので、微妙な感じがします。できればWebサイトの雰囲気にあった広告のようなものが嬉しいです。
広告ブロッカーに対する印象
広告にあまりいい印象を持っていない人からすれば、広告自体を見たくないという考えになります。そのため、広告ブロッカーと呼ばれるような広告を表示させないツールを利用して、広告を表示させないでWebページを見ることができます。
広告ブロッカーは、広告が表示されないようになってしまうため、広告で利益を得ている人からすれば、利用してほしくないものになります。しかしながら、最近の広告を見ていると、邪魔と思うことが増えるようになり、広告ブロッカーを利用したくなる気持ちも分かるようになってきました。
最近は、広告ブロッカーが身近になってきたからなのか、私が利用しているブラウザに広告ブロッカーの機能が標準で搭載されています。また、それだけ需要があるということなのかもしれません。
他にも広告に対して、特にターゲティング広告に対してプライバシー侵害の批判がされるようになりました。私自身もターゲティング広告のためとはいえ、様々な情報を集められている(トラッキングされている)のはあまりいい気がしません。
最近のブラウザを見ると、トラッキング防止機能を備えたブラウザが増えてきています。私自身もこの機能は利用しています。このような背景にはプライバシー侵害の懸念があるわけですが、多くのブラウザに搭載されているということは、やはりプライバシー侵害の可能性が高いということなのでしょう。
こうなってほしい
広告を見るのは構いません。というよりも、無料で高品質な内容のWebページを見ることができるのは広告があるからだと思っています。しかし、広告を見せるためにWebページを見る体験をひどく悪化させるのは、私としては反対です。また、プライバシー侵害などのされたくはありません。
そこで私がよく思うのは、広告の内容や見せ方を改善すべきということです。内容というのは、広告で表示される内容のことで、いわゆるアダルト広告のようなものを制限したり、中には詐欺に近いような広告もあるため、それらを減らしたりできればゼロにしたりという意味です。見せ方というのは、広告をさりげなく表示したり、Webページを見ている体験をなるべく邪魔しないということです。特に、記事を見ている最中に、わざわざ利用者が×ボタンを押して消さなければならない広告は面倒です。これでは、あまり広告を見ずにすぐに削除してしまうと思います。
広告の市場はどんどん大きくなっており、とても大きなお金が動いています。しかし広告に負のイメージがついてしまえば、広告の市場の発展を阻害してしまう可能性があります。広告ブロッカーのようなツールが作られているのはいい例です。
絶対に見たい広告というのは中々難しいですが、見てもいいかなという広告や、気にさわらない広告というのはあると思います。そのような広告を目指してほしいです。
さいごに
私のブログにも広告を配置して収益を得ています。サーバーの維持費などをこれから捻出したり、記事を書くモチベーションへもつながっていたりします。広告が否定的にとられるようになってしまうと、広告ブロッカーを利用することで広告を表示しない人が増えたり、そもそも広告が利用されなくなったりします。
現在の無料で公開されているWebページのほとんどでは広告で利益を得ています。そのようなものがなくなると、無料でサービスを提供することがとても難しくなってしまいます。
なるべくならば、広告に負のイメージがつかないようにしてほしいものです。