概要

レンタルサーバー上で同じサーバーを共有しているサイトを調べる方法を紹介します。

やりたいこと

レンタルサーバーでは、ひとつのサーバーで複数のサイトが稼働しています。そのため、多くのサイトが存在する場合や、同じサーバーで高負荷の処理を行っているサイトがある場合、サイトの動作は遅くなることがあります。特に処理が多く、動作が重いソフトウェアであるWordPressの場合、影響は大きいです。できるだけ性能の良いサーバーで、サイトが高速に動作するレンタルサーバーを選びたいところです。

レンタルサーバーはそれぞれでサーバーの性能が異なり、運営者の方針によって一つのサーバーに収容されるサイトの数が変わるため、利用時にサイトが重くなるかどうかは、実際の利用者の声を参考にする必要があります。だからといって、利用者の声を探すのは大変です。情報が古かったり、そもそも情報がなかったりすることがあります。

そこで、ひとつの指標として、レンタルサーバーに同居しているウェブサイトの数を調べる方法を試してみました。

今回紹介する方法は、一つのサーバーに一つのIPアドレスが割り当てられていることが前提です。ロードバランサーなどが使用されており、複数のサーバーでIPアドレスが共有されている場合は、正確な結果を得られないことがあります。ご注意ください。

調べ方

レンタルサーバーに同居しているWebサイトを調べる方法とはいっても、レンタルサーバーの事業者がこのような情報を公開しているということはありません。

そこで、正確なものではなく、あくまでも目安となるものとして、次のようなWebサイトで確認をします。

レンタルサーバー同居人検索 (sakura.ne.jp)

このWebサイトは、様々なレンタルサーバーが利用しているIPアドレスと、そのIPアドレスを参照するドメインを集めたサイトです。私はConoHa Wingというレンタルサーバーを利用しているのですが、それにも対応しています。

登録されている情報は、これまでに検索された情報を元にしたり、botが収集したりした情報です。そのため、抜けがあったり、情報が古かったりするため、完全な情報ではありません。参考として利用するくらいがちょうどいいです。

調べ方は簡単です。レンタルサーバーで利用しているドメインまたはIPアドレスを入力して検索をします。

実際に私が利用していたレンタルサーバーのIPアドレスで検索をすると、600を超えるサイトがヒットしました。さらに、nslookupコマンドなどで、今もそのIPアドレスを指し示しているホストを調べると、300を超えるサイトがありました。およそ半分を超えるサイトが動いているようでした。

このようにして、レンタルサーバーなどで、ひとつのサーバーにどれだけのWebサイトが動いているのか確認できます。

さいごに

思っていたよりも多くのサイトが稼働しており、驚きました。

私が利用しているConoHa Wingのレンタルサーバーでは、サーバーにログインしてリソースを確認すると48コア、250GBのメモリを積んでいたようですので、均等に分けた場合、一人あたり0.2コア以下、1GB以下のメモリとなるようです。しかし、どのようなソフトウェアを動かしているかにもよりますが、レンタルサーバーで稼働しているサイトは、それほどCPUやメモリを使うわけではないため、それほど問題が発生することはないかと思います。実際、私が利用していてあまり動作に不満はありませんでした。

もしも、絶対に他のサイトを受けたくないということであれば、リソースが確実に確保されているようなサービスを利用すると良いです。例えば、ConoHa Wingではリザーブドプランという、リソースを共有せずに確実に割り当てられる料金プランがあります。

サイト運営の参考になれば嬉しいです。