概要
自宅のインターネットとして、NTTのフレッツ光クロスを契約しました。
それに合わせて、自宅サーバーを始めたので、これらについて簡単に書きたいと思います。
インターネットの契約
最近、私は引越しをしました。引越しをした理由はいくつかあり、後ろ向きな理由と前向きな理由の両方がありますが、話の本筋から離れるため、ここでは詳しい理由については触れません。引越しをしたこと自体は良かったことと前向きに考えています。
引越しの時に重要なことの一つとして、インターネットの契約があります。IT系の会社に勤める社員として、リモートワークをすることもあります。そのような時に、インターネット回線の調子が悪いと死活問題です。今回、いくつかのインターネット回線を比較して、フレッツ光クロスを契約することにしました。
フレッツ光クロスは、最大10Gbpsの通信速度を持つ光回線です。提供エリアが狭く、料金が高いという欠点がありますが、通信速度がとても早いと言われています。今回私の引越し先は賃貸のアパートですが、古い建物のため、戸建ての回線を引くことができました。それならば、品質の良い回線を引きたいと思うところです。
フレッツ光クロスのプロバイダとして、比較的料金の安いenひかりを使うことにしました。他にもいくつかのプロバイダはあったのですが、料金が安いというのが決め手のひとつです。
他の決め手としては、IPv4アドレスの固定IPを安く契約できるということもあります。実際、一つの固定IPアドレスであれば、オプション料金として+770円で利用可能です。私は今回固定IPアドレスが複数欲しかったため、固定IPアドレスが8個のものを契約しました。元々は、4個くらいあれば十分と思っていたのですが、固定IP1個の次が8個だったため、8個で契約することにしました。
余談ですが、enひかりでの固定1個の料金はWebサイトに書かれているのですが、それ以上のIPアドレスを必要とする場合の料金については見つけられませんでした。それ以上のものについては電話等で問い合わせを必要があるらしいです。そこで電話で問い合わせたのですが、単純に料金は770円の掛け算ではありませんでした。 また、v6プラスとクロスパスの両方で固定IPを契約可能ですが、それぞれで料金が異なります。クロスパスの方が倍以上高いです。そのため、私はv6プラスで固定IP8を契約することにしました。v6プラスであれば、オプション料金として1万円以下でしたのでおすすめです。
自宅のネットワークとサーバー
せっかく、10Gbpsという超高速なインターネットの契約ができ、固定IPも手に入るということで、自宅サーバーをすることにしました。
元々Contaboという格安VPSのサービスを利用して、開発に使うGitLab等のWebアプリケーションを動かしていたので、それを自宅サーバーに持ってくることにしました。他にも、Mastodonで使っていたElasticsearchやオブジェクトストレージ(Wasabi)も自宅サーバーに持ってきて費用を節約します。
しかし、自宅サーバーをする上で難点があります。それは、10Gbpsに対応した自宅のネットワークがないということです。現在自宅で使用しているパソコンやルーターは、1Gbpsには対応していますが、10Gbpsには対応していません。そのため、10Gbpsに対応したものを揃える必要があります。パソコンを買い替えるのは大変なので、せめてルーターだけでも10Gbpsに対応したものへ取り替えたいところです。
今回はenひかりのオプションで、契約時にルーターを安く購入できるものがあったため、それを利用しました。しかし、固定IPを8個も使う予定のため、対応するルーターがほとんどありません。そのため、今回は唯一安く購入可能なYAMAHA RTX1300を購入することにしました。安いとは言っても10万円を超えるので、痛い出費でした。
私の持っている一部のパソコンは10GbpsのNICが搭載されていたので、特別な対応はいりませんでした。しかし、YAMAHA RTX1300は10Gbpsのポートについて、ONUと繋ぐポートを除いて1つしか繋げません。そのため複数のパソコンを繋ぐ場合は、10Gbpsのスイッチを用意しなければなりません。10Gbpsのスイッチは高いので、今回は2.5Gbpsのスイッチを用意することにしました。
自宅サーバーとして使う予定のサーバーPCが必要です。今回は、AmazonでミニPCを購入して使うことにしました。昔であればヤフオクなどで富士通のPrimagyやHP ProLiant Micro Serverあたりを購入したのですが、探しても見当たらなかったため、ミニPCを使うことにしました。それなりの性能で新品でも安いですので、自宅サーバーにはちょうどいいです。
実際に使ってみて
ルーターであるYAMAHA RTX1300の設定が大変でしたが、とても速いインターネット環境が手に入りました。
speedtest netで計測した結果は次に載せます。
前提として、パソコンは10Gbps対応ですが、途中に2.5Gbpsのスイッチを使って接続しているため、2.5Gbpsを超えることはありません。
実際の結果としては、ダウンロードとアップロード共に2.5Gbps近くの数値が出ています。欲を言うならば、もう少し上の速度が出てほしいところですが、1Gbpsを超えた数値が出ているため満足です。今後スイッチを10Gbpsにするつもりなので、そうした場合に結果がどう変化するのか気になるところです。
さらにCloudflare Speed Testの結果も載せます。
Cloudflare Speed Testの結果は、speedtest netの結果よりも低い数値が出ています。特にアップロードが低いのですが、その原因は不明です。ダウンロードは1Gpbsを超えているので満足です。
Fast.comの結果も載せます。
Fast.comでは、ダウンロードの数値が低いですが、アップロードの速度は2.1Gbpsと高い数値が出ています。Cloudflareの結果とは逆です。
スピードテストの結果は、計測サーバーや利用しているネットワークに左右されるため、ばらつきがあるということがよくわかる結果でした。
自宅サーバーについても、設定をして正常に動作しています。このブログもGitLab Pagesを使って公開していますが、問題なく表示できています。
総評として、価格は高いですがフレッツ光クロス(10Gbps)にはとても満足しています。まだ、自宅のネットワーク全体が10Gbpsに対応しているわけではないため、資金に余裕ができたら少しずつ置き換えていきたいと思います。料金は高いですが、多少高くてもいいので品質の良いインターネット回線がほしい人にはとてもおすすめです。