概要
Windowsで使えるパッケージ管理システムとして、ChocolateyやScoopというものがあります。
いままではScoopというものを使っていたのですが、今回Chocolateyへと移行することに決めました。
ここでは、私がなぜChocolateyを使うことにしたのかについて説明します。
環境
- Windows 10 2004
パッケージ管理システム
Windows以外のOSとしてLinuxやmacOSがありますが、それらではパッケージ管理システムと呼ばれるものがあり、比較的簡単に様々なパッケージを導入できるようになっています。ちなみに、Linuxで有名なものとしては、aptやyumがあります。macOSで有名なものとしては、Homebrewがあります。
Windowsでは、ChocolateyやScoopがあるのですが、私はScoopを使っていました。
Scoopを使っていて感じたこと
Scoopの特徴として、インストールはユーザの権限で行われるため、管理者権限がいらないということがあります。また、Chocolateyに比べてパッケージの構造が単純であるということもあります。
以上のようなことから、何かあったら自分でパッケージを作ってもいいなと思っており、管理者権限がいらないことからカジュアルに使えそうということでScoopを使用していました。
Scoopはコマンドラインから使うものであるため、パッケージを使用する際もコマンドで使用していた際には普通に使えていました。しかし、ひとたびコマンドライン以外からパッケージを使用しようとしたらはまってしまいました。
どういうことかというと、私が使おうとしていたものは7-Zipなのですが、7-Zipをエクスプローラーから使おうとしたら、アプリケーションの選択をすることはできたのですが、正常に使うことができませんでした。おそらくですが、Windowsが推奨しているようなインストールの方法ではない方法でインストールしているためと思われます。
また、他の不満点として、パッケージ数が少ないため少々マイナーなアプリケーションをインストールしようとしてもパッケージがないということがたまにありました。
このようなことから、パッケージ管理システムとしてScoopを使い続けることが辛くなってきました。
Chocolateyへの移行
Scoop以外のパッケージ管理システムとして、Chocolateyというものがあります。
Chocolateyの特徴として、Scoopよりもパッケージ数が豊富です。しかしパッケージの構造がScoopよりも複雑です。また、インストールの際に管理者権限を必要とするため、少々面倒であることがあります。
基本的に、Chocolateyの面倒な部分を簡略化したものがScoopといえるという認識です。
調べてみると、パッケージ数が豊富ということ以外のメリットがChocolateyになさそうなのですが、もしかしたらこちらではうまくいくのではないかとChocolateyをインストールして使ってみました。
その結果、こちらでは7-Zipのようなものをエクスプローラーから使用しても正常に動作しました。つまり、ChocolateyはScoopに比べてGUI周りでの動作に強いということが分かりました。
このことから、ScoopからChocolateyへと移行したいという思いが強くなったのですが、Chocolateyのデメリットを許容できるか考える必要があります。
最終的に私はこのデメリットを許容することとしました。
管理者権限が必要ということと、パッケージの構造が複雑ということがデメリットとしてあるのですが、管理者権限が必要ということについては、頻繁にChocolateyを使うわけではないためそれほど気になりません。パッケージの構造が複雑ということについては、そもそもScoopを使っていた時にも自分でパッケージを作るということをしていないため、気にしてません。
実はChocolateyに移行したことで、意外な嬉しさがありました。それは、パッケージの豊富さです。今までScoopでインストールできず諦めていたパッケージがChocolateyには存在するということがあったため、地味に楽ができました。
さいごに
Scoopは最近使用者が増えているということですが、私の利用用途には合いませんでした。