概要
私は開発用のマシンとしてGentoo Linuxを使用しています。
そこでは、ブラウザとしてFirefoxを使っているのですが、emergeからインストールできるFirefoxは、延長サポート版(ESR)のため、バージョンが少し古いです。
私は、最新機能にいち早く触れたいと思っており、できるのであれば最新のFirefoxを使いたいと思っています。
ここでは、Gentoo Linuxでemergeを使って最新のFirefoxをインストールする方法について紹介します。
emergeの設定
emergeで最新のFirefoxを使う場合、Firefoxパッケージのマスクを解除する必要があります。
最初に、/etc/portage/package.accept_keywords
に次のように記述します。
www-client/firefox ~amd64
~amd64の部分は、それぞれの環境に合わせて変える必要があります。
これで、最新のFirefoxがインストールされるようになりました。
しかし、このままではインストールの際にいくつかのパッケージが競合してしまうため、インストールできません。
そのため、特に競合するlibvpxやlibwebpについて、フラグを変更しておきます。
フラグの変更は/etc/portage/package.use
に次のように記述します。
www-client/firefox -system-libvpx -system-webp
これで、設定は終わりです。
インストール
設定を終えたので、インストールをします。
# emerge --sync
# emerge --ask www-client/firefox
ソースコードからビルドするため、時間がかかりますが、これでインストールできます。
さいごに
フラグの変更をするということに気づくまで、結構ハマりました。
場合によってはフラグの変更をしなくてもインストールできるのですが、タイミングによっては競合が発生します。
また、今回ソースコードからビルドしました。
もし、バイナリをインストールしたい場合は、パッケージ名をfirefoxからfirefox-binに変えてインストールします。