概要

Bitwardenというパスワード管理ソフトのインストール方法を紹介します。

Bitwardenとは

Bitwardenとは、一言で言えばパスワード管理ソフトのことです。

Bitwardenの特徴として、サーバを自分自身で用意してそこでパスワードを管理できます。
そのため、パソコンやスマートフォンで専用のソフトやアプリをインストールしておけばサーバを介して、共通でパスワードの管理ができます。
また、公式でサーバが公開されているため、わざわざ自分自身でサーバを用意しなくても使うことができます。

Bitwardenの機能は1Passwordなどの他のものと比べても遜色ないです。
一部の機能は有料ですが、基本的に使う機能は無料で使えるためお金を払わなくても十分に使うことができます。

インストールについて

Bitwardenはサーバを立てなくても使うことはできますが、私の考えとして重要なデータは私自身が管理したいという考えがあるため、今回はBitwardenのサーバを自分で用意してパスワード管理をする方法について紹介します。

Bitwardenのインストール方法はいくつかあるのですが、今回は簡単にインストールできるDockerを使った方法について紹介します。

インストールの要件として、メモリが2GB以上というものがあります。
理由としては、データベース(SQLServer)を動かすため、かなりメモリを使います。
なるべくメモリに余裕がある環境にインストールしましょう。

インストール方法

インストールは、WIndowsやLinux、macOSにインストールすることができますが、ここでは私がインストールしたUbuntu 18.04へのインストール方法について紹介します。

まず、Dockerなどのインストールを行います。

$ sudo apt install docker docker-compose

次に、Bitwardenのインストールや起動を行うスクリプトファイルをダウンロードし、実行できるようにします。

$ curl -Lso bitwarden.sh https://go.btwrdn.co/bw-sh && chmod +x bitwarden.sh

ダウンロードしたら、Bitwardenのインストールをします。

$ ./bitwarden.sh install

このコマンドの実行中には色々と設定について聞かれます。
適当な回答をしましょう。

これで、Bitwardenのファイルが用意できました。
用意したファイルの内、./bwdata/config.ymlは、設定ファイルとなっています。
もし、設定を変えたい場合はこのファイルの内容を変えます。
設定ファイルを変更した場合、次のコマンドで設定ファイルを反映させます。

$ ./bitwarden.sh rebuild

では、準備ができたのでBitwardenを起動します。

$ ./bitwarden.sh start

Dockerのイメージのダウンロードがあるため、起動には少し時間がかかります。

Bitwardenへのアクセスは、Bitwardenを起動したサーバにブラウザでアクセスします。

もし、Bitwardenを終了する場合は次のコマンドを実行します。

$ ./bitwarden.sh stop

Bitwardenの更新

Bitwardenは、パスワードの管理というセキュリティが求められることを行なっています。
そのため、定期的に更新をして、セキュリティを高めておいたほうがいいでしょう。

Bitwardenの更新は、次のコマンドで行います。

$ ./bitwarden.sh update

さいごに

Bitwardenのインストールは結構簡単にできます。
しかし、システムの要件が少し高いため気をつける必要があります。

Bitwardenのサーバを自分で用意して使いたい人の参考になれば幸いです。