概要
Juliaというプログラミング言語があります。 Juliaは科学計算用途で開発されたもので、ネイティブコードに変換してから実行するため、Pythonなどと比べて高速に動作します。 もちろん、科学計算以外にも使うことができます。
今回は、このJuliaというプログラミング言語の環境をUbuntuにインストールする方法を紹介します。
環境
- Ubuntu 19.04
- Julia 1.1
インストール
Juliaのインストールでは、現時点で(2019/07)PythonやRubyのようなpyenvやrbenvなどの便利なインストールツールがないため、プログラミング言語のバージョン管理をするのは難しいです。
そのため、今回は公式で配布されているバイナリをダウンロードする方法でインストールします。 他にも、ソースコードからビルドする方法もありますが、これは手間がかかるため、今回はしません。
Juliaのバイナリは次からダウンロードできます。
今回はUbuntuで動かすので、「Generic Linux Binaries」というものをダウンロードします。これには、CPUのアーキテクチャや動かしているOSのビット数によってインストールするものが変わります。
アーキテクチャやビット数は、uname -a
コマンドを実行することで調べることができます。
適切なバイナリをダウンロードしたら、圧縮形式なので解凍します。
$ tar -zxvf julia-xxxx-linux-x86_64.tar.gz
バージョンによってファイル名が変わるので、適当に変えてください。
解凍したものは、ホームディレクトリに移動します。
$ mv julia-xxxx ~/
次にパスの設定をします。
パスを通すために、次の内容を~/.bash_profileなどに追記します。
export PATH="~/julia-xxxx/bin:$PATH"
解凍してできたディレクトリのbinディレクトリにパスを通します。 パスを書き終えたら次のコマンドで反映させます。
source .bashrc
juliaコマンドを実行できて、対話型の実行環境が表示されればインストールは終わりです。
$ julia
_
_ _ _(_)_ | Documentation: https://docs.julialang.org
(_) | (_) (_) |
_ _ _| |_ __ _ | Type "?" for help, "]?" for Pkg help.
| | | | | | |/ _` | |
| | |_| | | | (_| | | Version 1.1.1 (2019-05-16)
_/ |\__'_|_|_|\__'_| | Official https://julialang.org/ release
|__/ |
julia>
これはexit()というコマンドを実行すれば終了できます。
さいごに
バイナリがすでにあるため、インストールは簡単にできました。
私自身、まだ触り始めて間もないため、色々と使っていきたいと思います。