概要
統計処理に特化したプログラミング言語として、R言語というものがあります。 また、R言語を使いやすくしたものにRStudioというIDEのようなソフトもあります。
今回は、R言語とRstudioをUbuntuにインストールする方法について紹介します。
環境
- Ubuntu 19.10
R言語のインストール
R言語は広く使われている言語のため、R言語のパッケージはaptのリポジトリに既に登録されています。 しかし、そこに登録されているR言語のバージョンは少し古いため、今回は最新版のインストール方法について書きます。
最初にR言語のパッケージが置かれているリポジトリのURLを追加します。 リポジトリのURLは/etc/apt/sources.list.d/r.listという名前のファイルに次のように書きます。
deb https://cran.ism.ac.jp/bin/linux/ubuntu disco-cran35/
ミラーサイトがたくさんあるので、お好きなミラーサイトを選びましょう。 今回は日本のサーバを選びました。
選び方としてはなるべくインターネットを利用する場所に近いミラーサイトを選ぶ方がいいです。その方が、アクセスにかかる時間が短いためダウンロードなどが早く終わります。
次にリポジトリのGPGキーを取得します。次のようにして設定できます。
sudo apt-key adv --keyserver hkps://keyserver.ubuntu.com:443 --recv-keys E298A3A825C0D65DFD57CBB651716619E084DAB9
–recv-keysにはキーの値を書くのですが、もしかしたら違う可能性があります。 その場合は次のapt updateのエラーを見ながらキーの値を変えてインストールします。
設定を終えたら、Rのインストールをします。
sudo apt update
sudo apt install r-base r-base-dev
これでRのインストールを終えました。
RStudioのインストール
RStudioのインストールはいくつかの方法がありますが、ここではRStudioの公式サイトからダウンロードする方法を紹介します。
次のURLから利用しているOSにあったRStudioをダウンロードしてインストールします。
今回はUbuntuにインストールする予定なので、Ubuntuのパッケージをダウンロードします。
ダウンロードしたパッケージは、gdebiというものを使ってインストールします。
sudo apt install -y gdebi
sudo gdebi パッケージ名.deb
gdebiは、debパッケージのインストールを楽にするためのもので、通常dpkgコマンドでdebパッケージをインストールしますが、dpkgコマンドは依存関係にあるパッケージを自動でインストールしないので、gdebiというコマンドを使って依存関係を自動で解決しながらインストールします。
これでRStudioのインストールは終わりです。
起動
RStudioの起動は、ターミナルでrstudioというコマンドを実行することでできます。 また、アプリケーションの一覧等でrstudioと検索して表示されるアイコンをクリックすることでも起動できます。
さいごに
RとRStduioのインストールをすることができました。