個人でWebサービスなどを公開するときに、VPSとクラウドサービスの選択方法を紹介します。
VPS と クラウドサービス
個人で作ったWebサービスを公開するときに、公開するサーバを用意する方法として、VPS や クラウドサービスサービス を使う方法があります。
ここでは、これらの VPS や クラウドサービスを比較して、個人利用における、それぞれどのようなときに選ぶべきかの指針を紹介します。
VPS とは
最初に、VPS とは何かおさらいの意味を込めて説明します。
VPS とは、Virtual Private Server の略で、仮想サーバを VPS を提供するサービスから借りるというものです。
仮想サーバを借りるということで、自分自身でサーバの設定をする必要があり、知識を必要としますが、設定を自由にできるということで、色々な事ができます。
クラウドサービスとは
次に、クラウドサービスとは何かおさらいの意味を込めて説明します。
クラウドサービスとは、VPS と比べて自由に何でもできない代わりに、Webサービスの公開など、ひとつの機能に特化してサービスを提供しているものといえます。
実際のところ、クラウドサービスは明確な線引きというものがなく、一般的に「AWS」や「Azure」や「GCP」などのクラウドサービスが提供しているものをクラウドサービスと呼ぶのが一般的です。
ちなみに、ほとんどのクラウドサービスで VPS のようにサーバを使えるサービスがありますが、VPS に比べて割高になりやすく、ほとんどのクラウドサービスが、そのような機能をおすすめしていないように思います。
比較
上記にも少し比較がありますがこれらを含めてメリット・デメリットを書くとこのようになります。
メリット:
- VPS
- サーバを借りるということで、自由なんでもできる
- クラウドサービスに比べて安く機能を実現できる
- クラウドサービス
- Webサービスの公開など、VPS に比べて、簡単に公開することができる
- オートスケールという、サーバへの負荷が大きくなったら勝手にサーバの性能を上げて、つながらないということをなるべく減らすことができる
デメリット
- VPS
- 自由にサーバを設定できるということで、知識を必要とする
- サーバに急激な負荷がかかった時に、対処するのが難しい
- クラウドサービス
- VPS に比べてサービスの実現に費用が高くなりやすい
- 複雑なことをしようとすると、クラウドサービスごとの高度な知識を必要とする
大体、このようなメリット・デメリットがあります。
まとめ
以上のことを総合すると、このようなことが言えます。
サーバの知識があり、安くサービスを実現したいのであれば、「VPS」を選択する。
サーバの知識がなく、お金がかかってもいいからサービスを実現したいのであれば、「クラウドサービスを選択する。
何事にも例外というものはありますが、おおむねこのようなことがいえると思います。
ちなみに例外というのが、「今後サービスが大きくなりサーバへのおおきな負荷が予想される」という場合です。このような場合は、サーバへの負荷によって自動的にサーバの性能を上げることができる、オートスケールという機能がある「クラウドサービス」を選ぶほうが無難といえます。
最後に、昔どこかの記事で見たクラウドサービスを選ぶ理由に、「クラウドサービスはなにかしらの付加価値を認めることができて、その分のお金を払うことができる」ということがあったと記憶しています。
要は、クラウドサービスには、VPS にはない機能があるということです。
個人でのWebサービスにおいては、これらのことを参考としておけば、間違いがないと思います。