Xamarin.Formsでリスト表示させる方法についてまとめました。

概要

Xamarin.Formsでも、リスト表示させるためのViewが存在するので、それの簡単な説明をします。

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ListView

リスト表示させるためのViewとして、ListViewがあります。そして、このListViewに表示させるデータが指定されているViewCellというものがあります。

今回は、このViewCellの中でもテキストを表示させることができる、TextCellを使います。

デザイン

リストにデータを追加するボタンと、その下にListViewを配置しています。

これらのデザインは、MainPage.xamlファイルに記述します。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<ContentPage xmlns="http://xamarin.com/schemas/2014/forms"
             xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2009/xaml"
             x:Class="ListDisplay.MainPage"
             Title="User List">
  <ContentPage.Content>
    <StackLayout VerticalOptions="FillAndExpand"
                 HorizontalOptions="FillAndExpand"
                 Orientation="Vertical">
      <Button Text="New Item" Clicked="OnNewItem" />
      <ListView x:Name="UserListView">
        <ListView.ItemTemplate>
          <DataTemplate>
            <TextCell Text="{Binding DisplayName}" />
          </DataTemplate>
        </ListView.ItemTemplate>
      </ListView>
    </StackLayout>
  </ContentPage.Content>
</ContentPage>

見てわかるように、StackLayoutのコントロールの配置を縦にして、その中に、ボタンとListViewを配置しています。

ボタンには、タップされたらOnNewItemメソッドが実行されるように設定しています。

ListViewには、UserListViewという名前をつけています。これは、プログラムを書いていく過程で使用するので、名前を書いています。

TextCellには、Text="{Binding DisplayName}“としています。DisplayNameの値を表示するということを表しています。

Bindingの後に、表示させたい値の変数を書きます。

リストのデータ

リスト表示させたいデータをクラスのインスタンスで表現します。

今回は、UserクラスのDisplayNameプロパティの値を表示します。

public class User
{
    public string DisplayName { get; set; }
}

先ほど、TextCellのBindingで指定したDisplayNameとはここを指し、ここに代入されている値が表示されます。

リストの設定

では、実際にリストにデータを追加していきます。

public partial class MainPage : ContentPage
{
    ObservableCollection<User> users = new ObservableCollection<User>();
    public MainPage()
    {
        InitializeComponent();

        UserListView.ItemsSource = users;

        users.Add(new User { DisplayName = "Sato Taro" });
        users.Add(new User { DisplayName = "Suzuki Ichiro" });
        users.Add(new User { DisplayName = "Takahashi Goro" });
    }
}

リストに表示させるデータは、動的に変化させることを想定しているので、ObservableCollectionクラスのインスタンスにしてあります。もし、動的にリストの表示を買えないのであれば、Listクラスなどを使っても構いません。

最初に、Userクラスを指定して、ObservableCollectionクラスのインスタンス、usersを作っています。

このusersは、UserListViewという名前をつけたListViewのItemSourceに代入します。

これで、usersとListViewが関連付けられます。

その後は、ListViewに表示させるデータを設定するために、usersに値を追加していきます。

値の追加は、Addメソッドを使って行います。その引数に、新しく作ったインスタンスを指定します。

これで、“Sato Taro”、“Suzuki Ichiro”、“Takahashi Goro"がリスト表示されます。

データの追加

このままでは、何も変化がなくつまらないので、配置したボタンを押したら、リストにデータが追加されるようにします。

最終的に、MainPage.xaml.csはこのようになりました(usingやnamespaceの指定は除いています)。

public partial class MainPage : ContentPage
    {
        ObservableCollection<User> users = new ObservableCollection<User>();
        public MainPage()
        {
            InitializeComponent();

            UserListView.ItemsSource = users;

            users.Add(new User { DisplayName = "Sato Taro" });
            users.Add(new User { DisplayName = "Suzuki Ichiro" });
            users.Add(new User { DisplayName = "Takahasi Goro" });
        }

        void OnNewItem(object sender, EventArgs e)
        {
            users.Add(new User { DisplayName = "New Item" });
        }
    }

ボタンが押されたたら、OnNewItemメソッドが実行されます。

このメソッドは、新しいインスタンスを作って、それをAddメソッドの引数に指定して、“New Item"と表示するようにしています。

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これで、“New Item"という表示が追加されるだけですが、動的に表示が変わるようになりました。

さいごに

次は、表示のカスタイズについて理解していきます。