プロジェクト管理用のWebアプリケーションである、Redmineには、期日が近いチケットについて、通知をする機能があります。
ここでは、その機能を使う方法について書きます。
期日の通知
Redmineは、チケットという単位で、仕事を管理しています。
そのチケットには、終了予定の期日の指定ができ、基本的にその期日に終わらせるように仕事をします。
しかし、その期日は通常Redmineのサイトを開いて確認しなければならず確認が大変でした。
そこで調べてみると、期日の近いチケットは、担当者にメールで通知をする機能があると分かりました。
通知の設定方法
チケットのメールによる通知は、Redmineがホスティングされているサーバに対してアクセスできることが、設定できる条件です。
なので、アクセスできる権限がない人はあきらめてください。
方法は、下記のコマンドをRedmineのインストールディレクトリで実行するだけです。
rake redmine:send_reminders RAILS_ENV=production
これで、通知のメールを送ることができます。
詳しい通知の設定
通知の設定をするためのいくつかのオプションがあるので、それについて説明します。
オプションの一覧を下記にまとめておきます。
オプション名 | 説明 |
---|---|
days | 期限何日前から通知するか (デフォルト: 7) |
tracker | 通知対象トラッカーのid (デフォルト: すべてのトラッカー) |
project | 通知対象プロジェクトのidまたは識別子 (デフォルト: すべてのプロジェクト) |
users | 通知対象のユーザーまたはグループのid (デフォルト: すべてのユーザー) ※コンマで区切って複数のidを指定できます |
ここで、私が使っているdaysの設定について例を出します。
デフォルトの設定では、期日が7日以内に到達するチケットの通知が行われます。この設定を変えるには、「days」というオプションを与えます。
例えば、5日以内とするにはこのようにします。
rake redmine:send_reminders days=5 RAILS_ENV=production
自動で通知する方法
このままの設定では、メールを送りたいときに、毎回サーバへログインしてコマンドを入力するという面倒な作業をする必要があります。
このままでは大変なので、一定の時間にメールで通知ができるように設定します。
Linuxを例とすると、Linuxではcronを使って、定期的にコマンドを実行させます。
cronの設定は、/etc/crontabに追加で記述します。
crontabの記述例は、下記のとおりです。
0 7 * * * root cd /path/to/redmine ; rake redmine_send_reminders RAILS_ENV=production
「cd /path/to/redmine」は、Redmineのインストールディレクトリを記述してください
この設定では、毎朝7時にメールを送るようにしています。最初の記述の0と7は順に、分と時間を表しているので、ここを適宜変えて使ってみてください。
これで、自動的に実行されるようになりました。
さいごに
Redmineには、中々見つけにくい便利な機能があると思っているので、それらをうまく見つけていきたいです。