概要

あるときに、OBS Studioを利用してビデオ会議システムのカメラ映像を編集して表示したいということがありました。

その際に、色々とはまってしまったことがあったので、色々と思ったことについて書きました。

OBS Studioとは

最初に、OBS Studioというものについて説明します。OBS Studioは、単にOBSとも言われることもあり、OBSは「Open Broadcaster Software」の頭文字です。これを使うことによって、映像の配信時などに配信する映像を編集することが可能です。

例えば、ZoomやGoogle Meetなどに代表されるビデオ会議システムでは、Webカメラの映像をそのまま表示することができますが、OBS Studioを利用することで、そのWebカメラの映像をリアルタイムに編集して表示することができます。このような機能は、OBSの仮想カメラを利用します。

OBS Studioは、WindowsやmacOS、Linuxでも利用できるソフトですので、基本的に動かないと言うことはまずありません。

遭遇した問題

私はこのOBS Studioを、AppleのMacbook Proの2015 Earlyモデルで利用しようとしました。利用の目的は、ビデオ会議システムでの表示を変更するというものです。表示させるものは画面共有したいウィンドウなのですが、それについて仮想カメラで表示させます。

しかし、インストールして実際に動かしてみると、OBS Studio上ではちゃんとプレビューできているのですが、ビデオ会議システムの方へ表示させた際に、動画ではなく静止画として表示されてしまい、うまく動作しませんでした。静止画と言うことですので、仮想カメラはちゃんと認識されていますが、変化がありませんでした。

規則性は分かりませんが、たまにちゃんと動くことがあるのですが、その動きについても遅延が発生したり、途中の部分が飛んでしまったりと、あまりちゃんと動作しているとはいえませんでした。

原因の推測と解決方法

これらの問題について、おそらく利用しているパソコンのスペック、性能が低いと考えられます。特に、映像が遅延したり、途中で飛んだりするというのは、パソコンのグラフィック性能の原因が高いです。

今回利用したパソコンはMacbook Pro 2015 Earlyという、現在の2022年からすると、7年前のパソコンですので、性能は低いといえます。

この問題を解決した方法は、比較的新しめのパソコンを使うというものです。実際に、3年ほど前のパソコンを使う機会があり、そちらで同じようなことをすると、ちゃんと動作しました。

少し話はそれますが、半導体に関する経験則のひとつにムーアの法則があります。これは集積回路における半導体の集積密度は、1年半から2年で2倍となるというものです。集積密度が100%性能の向上と比例するわけではありませんが、かなり性能向上の効果があります。

かりに、2年で性能が2倍となる場合、6年間で約8倍の性能となります。つまり、7年も前のパソコンを利用するということは、そのくらいの差があってもおかしくないということになりそうです。

さいごに

もしも、OBS Studioの動作が不安定など、困っている場合は思い切ってパソコンを変えてしまうという方法もあります。少なくとも私の場合はこれで問題が解決しました。パソコンの購入の際には、なるべく新しいものの方がよいでしょう。