MacのTimemachineの割り当て容量を変更する方法

目次

概要

macでNASへ保存しているTimemachineのバックアップについて、後から割り当て容量を増やす方法について紹介します。

環境

  • macOS Sonoma 14.5

何をしたいのか

Macでバックアップに利用しているTimemachineについて、Sambaで接続しているNASへバックアップをとっています。

今回、NASの容量を増やしたことに合わせて、設定していたTimemachineのバックアップ容量を増やすことにしました。

しかし、Timemachineの設定からこの割り当て容量を変更することはできません。

少々面倒ですが、コマンドを利用することで設定を変更できます。

その方法について、紹介します。

方法

コマンドを実行するために、ターミナル.appを利用しますが、あらかじめ「ディスクへのフルアクセス」の権限を設定をしておく必要があります。

権限の設定は、設定.appから設定可能です。

設定後、次のコマンドを実行して、現在のTimemachineの状態を確認します。 sudoを利用して管理者権限で実行しているため、パスワードの入力を求められることがあります。

❯ sudo tmutil destinationinfo
====================================================
Name          : Timemachine
Kind          : Network
URL           : smb://******
ID            : <ID>
Quota         : 1 TB

私の環境では、割り当て容量を1TBとしていたため、Quotaの部分が1TBとなっています。

IDの欄について、次で使うためコピーしておきます。

次のコマンドで、Timemachineの割り当て容量を変更できます。<ID>の部分をそれぞれの環境で置き換えてください。

❯ sudo tmutil setquota <ID> <サイズ>

設定する数値の単位はGBになります。例えば3000とした場合は、3000GB(=3TB)に変更されます。

最後に、ちゃんと設定が反映されているのかを確認します。

❯ sudo tmutil destinationinfo
====================================================
Name          : Timemachine
Kind          : Network
URL           : smb://******
ID            : <ID>
Quota         : 3 TB

私は3TBに変更しました。そのため、変更後のQuotaは3TBとなっています。

さいごに

変更方法について調べた際に、ディスクユーティリティを使う方法を見つけたのですが、私の環境ではうまくできませんでした。

そのような環境においても、今回のコマンドを利用した方法であれば割り当て容量を変更できました。