概要

macを利用している時に、スピーカーから音声を出力するのではなく、出力する音声を入力として利用したいときがあります。

このような際に使えるサウンドミキサーとして、BlackHoleの方が、とても導入が楽でよかったので紹介します。

環境

  • macOS 12.4

BlackHoleについて

サウンドミキサーでは、入力や出力の音を切り替えたり、混ぜたりすることができます。今回私が利用した用途では、音声ファイルについて入力として扱いたいというものです。通常であれば、スピーカーで鳴らしたものをマイクなどを使って入力するということになりますが、サウンドミキサーを使えば、スピーカーやマイクなどのハードウェアはいらず、ソフトウェアだけでこのような作業を実現できます。

macで使えるサウンドミキサーにはいくつかあります。その中でも、私が利用したのは「BlackHole」というものです。これは導入が簡単で、機能も必要最低限に抑えられており、分かりやすい、操作しやすいサウンドミキサーと感じているため、利用しています。

GitHub - ExistentialAudio/BlackHole: BlackHole is a modern macOS virtual audio driver that allows applications to pass audio to other applications with zero additional latency.

オープンソースで開発されており、ソースコードが公開されています。

BlackHoleのインストール

ここからは、macにBlackHoleをインストールする方法を紹介します。

macにHomebrewをインストールしている場合は、次のコマンドを実行するだけでインストールできます。

brew install blackhole-2ch

もしも、このような方法でインストールできない場合は、次のリンクからダウンロードしてインストールすることもできます。

Releases · ExistentialAudio/BlackHole

これだけで、サウンドミキサーを使う準備はできました。

使い方も単純で、macOSのAudio MIDI設定から利用したり、サウンドの出力としてBlackHoleが登録されているため、メニューバーのサウンドから、BlackHoleに切り替えることで、出力している音声をBlackHoleが作成したソフトウェア上のマイクの入力にしたりして利用できます。

さいごに

Blackholeは導入も簡単で、使い方もほとんどmacOSの操作と統合されており、扱いやすいです。

みなさんも是非利用してみて下さい。