概要

R言語でプログラムを書いている方の中には、RStudioを使っている人も多いと思います。

今回は、RStudioをリモートで実行し、それにブラウザからアクセスして使うことができるRStudio Serverのインストール方法を紹介します。

環境

  • Ubuntu 19.04
  • RStudio Server 1.2

RStudio Serverとは

RStudio Serverは、RStudioをWeb上から利用できるようにしたものです。
アクセスにはブラウザを使用します。

RStudio Serverのいいところとして、RStudioが実行される場所を分けることによって、例えば高性能なコンピュータ上にRStudio Serverをインストールして、実際に操作するのは非力なコンピュータでも、早く処理を終えることができます。

インストール

RStudio ServerはRStudioの公式サイトからダウンロード、インストールできます。

インストールの前提として、R言語がインストールされている必要があります。

RStudio Serverのパッケージは次からダウンロードできます。

RStudio Server - Posit

インストールしたい環境のOSに合わせてパッケージをダウンロードします。
今回は、Ubuntu 19.04にインストールするので、debパッケージを利用します。

最終的にダウンロードからインストールまでに実行するコマンドは次です。

$ sudo apt-get install gdebi-core
$ wget https://download2.rstudio.org/server/trusty/amd64/rstudio-server-1.2.1335-amd64.deb
$ sudo gdebi rstudio-server-1.2.1335-amd64.deb

ダウンロードしてくるパッケージは公式サイトを見ながら新しいものをインストールするようにしましょう。
また、インストールの時にgdebi-coreというものをインストールしていますが、これはdebパッケージのインストール時に、依存するパッケージの解決をするために利用しています。

これでインストールは終わりです。

起動

RStudio Serverの起動は次のコマンドでできます。

$ sudo systemctl start rstudio-server

起動後、RStudio Serverはhttp://RStudio ServerのIPアドレス:8787にアクセスすることで使用できます。
アクセスすると、ログイン画面が表示されますが、そこにはLinuxのログインで使用しているユーザ名とパスワードを入力します。

終了は次のコマンドでできます。

$ sudo systemctl stop rstudio-server

さいごに

debパッケージのインストールだからか、結構簡単にインストールできました。

Webブラウザから操作できるというのは、個人的に気に入っているので、もしよければ使ってみてください。