概要
Netgear社が販売しているReadyNASというNASは、内部でLinuxが動いています。
つまり、Linuxのシステムを監視するように、ReadyNASを監視できるということです。
ここでは、ReadyNASにPrometheusで監視するために、node_exporterをインストールしました。
環境
- ReadyNAS OS 6.10.2
- node_exporter 0.18.1
ダウンロード
私が結構悩んだ部分として、どうやってnode_exporterをReadyNASにダウンロードするかということがあります。
そもそも、ReadyNASではSSHなどでログインしてターミナルを使うことができるのですが、wgetなどのインターネットからファイルをダウンロードするためのコマンドは用意されていません。
セキュリティ的にはいいのですが、今回node_exporterをダウンロードするという目的では、あまりよくありません。
そこで、今回はSFTPを使うことにしました。
そのため、まずnode_exporterをSSHのクライアントの方にダウンロードします。
ダウンロードの際にはアーキテクチャに合わせてダウンロードしましょう。
アーキテクチャは次のコマンドで確認できます。
$ arch
ReadyNASへのアップロードをしましょう。
アップロードは、node_exporterのある場所に移動して、次のようにしてnode_exporterをアップロードしましょう。
sftp ユーザ名@ReadyNASのIPアドレス
接続したら、次のコマンドでアップロードします。
put node_exporterのファイル名
これで、ログインしたユーザのホームディレクトリにアップロードできました。
インストール
これから起動のための設定をします。
私が利用している、ReadyNAS OS 6.10.2ではsystemdが使われているため、systemdの作法に則ってインストール、設定をしていきます。
設定として、systemdで起動するためのUnitファイルを作成します。
次のコマンドでUnitファイルを作成できます。
# mkdir -p /usr/lib/systemd/system
# cat << EOF > /usr/lib/systemd/system/node_exporter.service
[Unit]
Description=Node Exporter
[Service]
Type=simple
ExecStart=/usr/local/bin/node_exporter
PrivateTmp=false
[Install]
WantedBy=multi-user.target
EOF
Unitファイル名はnode_exporter.serviceとしました。
これでnode_exporterのインストールと設定は終わりです。
起動
それでは、起動してみましょう。
# systemctl daemon-reload
# systemctl start node_exporter.service
これで起動できました。
再起動時に、必ず起動して欲しい場合は次のコマンドを実行します。
# systemctl enable node_exporter.service
さいごに
これで、ReadyNASにnode_exporterをインストールできました。
ReadyNASは情報が少ないため、色々とやろうとすると大変なことが多いです。
同じようなことがしたい人の参考になれば幸いです。