最近、自宅サーバを初めてみたので、そのときの事を書きます。

概要

元々、VPSやクラウド等で色々なサーバを動かしていました。

しかし、今は自宅にサーバ用のコンピュータを買って色々とやっています。

ここではなぜ自宅サーバにしたのかを説明します。

自宅サーバにした動機

私は元々VPSやクラウドを使って開発用のサーバやこのブログシステムなどを動かしていました。

特に最近ではKubernetesというものを使ってサーバを構築運用していました。

しかし、Kubernetesを使う上ではGCPやAWSなどのクラウドサービスを使用した方が環境の構築や運用が容易でいいのですが、とにかく趣味で動かすには高すぎました。

このようなことから、安く済ませるにはどうした方がいいのかと考えて、自宅サーバに行き着きました。

本当に自宅サーバの方が安くなるのかという疑問があると思うので次で説明します。

自宅サーバの料金

私はサーバとして、開発のためにGitLabやCIのためのGitLab Runner、趣味で作ったWebアプリケーションを3つほど、さらにはブログシステムをいつくか動かしていました。

これらを全部動かした結果、いくらかブログの広告等で収益があったので大きな赤字ではなかったのですが、中々財布が辛いことになってしまいました。

そこで、クラウドサービス以外のサーバ運用として、自宅サーバの運用にかかる料金を計算しました。自宅サーバは主に次の要素から構成されています。

  • ネットワーク
  • サーバ機器
  • 電気代

ネットワークは自宅の光回線を使えばいいので、お金がかかりません。

サーバ機器は最初の購入時や壊れた時に急にお金がかかりますが、一度払ってしまえば後はお金がかかりません。

電気代はマイニングをしているわけではないので電源を入れっぱなしでも50W前後として、月1000円前後という計算になりました。

このため最初の初期投資はお金がかかりますが、その後サーバ機器が壊れないとすると、月1000円前後となりました。このことから長期で見ればクラウドサービスを使うよりも安く済むと考えました。

購入したサーバ機器

最初に購入したサーバ機器を紹介します。

ネットワーク機器としてルータがありますが、ルータとしては次のものを購入しました。

  • CISCO C841M-4X-JSEC/K9

購入してから半年以上経つのですが、私が買った時よりも値段が高騰していました。

選んだ基準としては、性能の良いもので外からもサーバ用のネットワークに接続できるようにVPNが使えるということを基準にしました。また、サーバ用のネットワークを普段使うネットワークと分けたいということでVLANを作れるというのも基準にしました。

サーバ機器としては、UPSとサーバ用のコンピュータを購入しました。本当の意味でサーバ用のコンピュータは非常に高価なので、私の場合ドスパラからBTOで購入しました。選んだ基準としては、コア数とスレッド数が多く、さらにメモリを大量に積んだものを選びました。さらにこの時一緒にUPSを購入しました。

おすすめする人

自宅サーバをおすすめできる人は、すでにクラウドなどで料金に不満がある人で、サーバの構築を自分でできるという人です。

なぜかというと、ひとつやふたつ程度しかサーバを動かしていない時には自宅サーバの料金的なメリットはなく、さらに自宅サーバは全て自分で面倒を見る必要があるため、自分でサーバを構築できる人でなければ苦労します。ひとつふたつ程度しかサーバを動かしていない人でも、全て自分で面倒を見たいという人であれば、この限りではありません。

良かった点・悪かった点

自宅サーバをやって半年以上経ちます。その結果、良かった点と悪かった点を書いていきます。

良かった点

良かった点としては、当初の予定通り前よりお金がかからないようになったということがあります。また、前よりお金がかかっていないのにサーバ機器全体のリソースが増えたので、前以上に様々なアプリケーションが動かせるようになりました。

悪かった点

悪かった点として、サーバの全てを自分で面倒を見なければならないので、サーバの冗長化構成を自分で作る必要があるということです。私自身、この部分はまだ作業をしておらず、一台のサーバ機器が壊れてしまうと全て動かなくなってしまいます。ただ、バックアップはしているので、いざとなったらそこから復旧できるようにはしています。

まとめ

私は特にお金的な理由から、自宅サーバを始めました。

自宅サーバを全ての人に勧めることはできませんが、もし自宅サーバに少しでも興味があれば、実際にやってみましょう。

そのような人の背中を押すことができれば幸いです。