概要
KVMを使ってサーバの仮想化をしているのですが、デフォルトの状態ではイマイチパフォーマンスが悪いと感じたため、チューニングを行いました。
ここでは、私が行なったチューニングの内容を紹介します。
環境
- Ubuntu 18.04
KVMとは
KVMは、仮想化ソフトウェアのひとつです。
仮想化ソフトウェアでは、仮想環境を作り、そこでOSの実行させることができるため、既にUbuntuなどのOSを実行しておきながらさらにOSを動かすことができます。
私はこのKVMでサーバを構築しています。
また、KVMはコマンドで操作をするように設計されていますが、コマンドで操作するのは扱いづらいため、virt-managerというGUIで動作する管理ツールを使用しています。
チューニング
デフォルトの状態では、動作がもっさりしているように感じました。
そこで、色々と調べながらチューニングを行いました。
注意: チューニングの際には、チューニング後にパフォーマンスの計測をして前の状態と比べる必要がありますが、私は面倒なのでそこまで行なっていません。
そのため、他の環境では逆にパフォーマンスは落ちる可能性があり、注意が必要です。
ストレージのチューニング
ストレージのチューニングとして、主にキャッシュの設定などを見直しました。
設定は仮想マシンの情報画面からブートディスクを選択して表示される画面から行います。
設定内容は次の通りです。
- ディスクバス: VirtIO
- キャッシュモデル: writeback
CPUのチューニング
CPUのチューニングとしては、CPUの設定を見直して処理の効率化を狙っています。
設定は仮想マシンの情報画面からCPU数を選択して表示される画面から行います。
設定内容は次の通りです。
- 「ホストCPUの設定をコピーする」にチェックを入れる
ネットワークのチューニング
ネットワークのチューニングとして、NICの設定を見直しています。
設定は仮想マシンの情報画面からNICを選択して表示される画面から行います。
設定内容は次の通りです。
- デバイスのモデル: Virtio
さいごに
私の行なったチューニングについて紹介しました。
私としてはこれで結構快適になったのですが、他の環境でもそうなるかは分かりません。
あくまで一例として参考になれば幸いです。