ConoHa VPSの追加IPをDebianに設定する方法
概要
ConoHa VPSの追加IPを利用して、IPアドレスをDebianに追加しました。この方法について、まとまったものがなかったので、私がやった方法について説明します。
環境
- Debian 12
やりたいこと
ConoHa VPSで用意したサーバー上にIPアドレスを追加する必要があったので、追加を行いました。しかし、公式で紹介されている方法は、CentOSなどのRedHat系のOSやUbuntuのnetplanによる方法でしたので、私が利用していたDebianでは、そのまま採用できませんでした。
そこで、自分でいろいろと調べながら、Debianで構築したサーバー上にIPアドレスを追加することにしました。
方法
あらかじめ、ConoHa VPSのコントロールパネルより、IPアドレスの追加を行います。その後は、追加したIPアドレスをサーバーに紐づけます。ここまでできれば、設定のための準備は完了です。
Debianのサーバーにログイン後、/etc/network/interfacesを管理者権限で編集します。
編集として、次の内容を追記します。
auto eth1
iface eth1 inet static
address <IPアドレス> # 例: 192.168.0.1
netmask <ネットマスク> # 例: 255.255.254.0
post-up ip rule add from <IPアドレス>/<ネットマスク> table 100 prio 10000 # 例: 192.168.0.1/23
post-up ip route add default via <ゲートウェイIPアドレス> dev eth1 table 100
post-down ip route del default table 100
post-down ip rule del table 100 prio 10000
IPアドレスの情報によって記述が異なるので、そこの部分には注意してください。
設定として行っているのは、新しいIPアドレスをeth1という名前で登録し、post-upでルーティング情報を追加、post-downで削除のコマンドを指定しているというものです。
最初は、post-upやpost-downの部分の記述をしていなかったのですが、この記述をしていない場合、新しいIPアドレスへの通信がうまくできないという問題に遭遇しました。そのため、これも忘れずに必ず記述してください。
設定後は、次のコマンドで設定を反映させます。
sudo /etc/init.d/networking restart
これで新しいIPアドレスでの通信ができるようになりました。
さいごに
Debianを利用している人が少ないのか、Debianに関する情報が出てこず、設定をするのが大変でした。
参考になればうれしいです。