概要

私はNetgear製のReadyNAS 214というNASを使っているのですが、そのNASにはData Tiering(データティアリング)やMetadata Tiering(メタデータティアリング)という、一時的に書き込みを低速なHDDではなくSSDにしたり、メタデータを低速なHDDではなくSSDに書き込んだりする機能があります。

これらの機能を使う上で、現状のメタデータの使用量以上のSSDを用意する必要があります。

ここでは、ReadyNASのメタデータの確認方法について紹介します。

環境

  • ReadyNAS 214
  • ReadyNAS OS 6.10.2

メタデータについて

そもそもメタデータは、どのようなものか気になりました。

調べてみるとReadyNASで言うところのメタデータは、ファイルシステムとして使用しているBtrfsが使用・作成しているものということが分かりました。

次に、メタデータのサイズが気になりました。

ネットで色々と調べたり、Webの管理画面から何処かに書いていないかと探したりしたのですが、見つかりません。

そこで発想を変えて、メタデータはBtrfsが生成するものということが分かっていたので、Btrfs方面で調べてみました。

そうすると、Btrfsでメタデータのサイズを知る方法が分かりました。

メタデータのサイズの確認

ReadyNASでメタデータのサイズを知るには、SSHで接続してBtrfsのコマンドを叩きます。

そのため、最初にReadyNASの管理画面からSSHを有効にしておきます。

次に、SSHで接続して次のコマンドを実行することで、メタデータのサイズを知ることができます。

# btrfs filesystem df /data

このコマンドは、Btrfsの操作をするbtrfsコマンドを使って、/dataディレクトリ以下の情報を表示するというものです。/dataは、ReadyNASが挿入したHDDをマウントする場所です。

私の場合、次のようになっており、ストレージとしてメタデータが占める割合は少ないということが分かりました。

Metadata, single: total=8.00GiB, used=5.55GiB

このようにすることで、メタデータのサイズを確認できます。

さいごに

ReadyNASにおけるメタデータの使用量は思ってたよりも少ないです。

これで安心してSSDでData TieringやMetadata Tieringができます。