概要

ネットワーク上のストレージをマウントする方法にはsambaやnfsなどいくつかの方法があります。

ここでは、Ubuntu上でWebDAVをマウントする方法や起動時に自動でマウントする方法について紹介します。

環境

  • Ubuntu 20.04

マウント方法

今回紹介する方法は、Ubuntuを使った方法を紹介しますが、Linuxであればおそらく似たような方法でできると思います。

WebDAVを使うには、まず最初にパッケージをインストールします。

$ sudo apt install davfs2

パッケージをインストールしたら、WebDAVのマウントができるようになります。

WebDAVでマウントする際に、認証をしなくてもいい場合は次のようにしてそのままマウントが可能です。

# mount -t davfs ストレージのURL /mnt

しかし、認証が必要な場合はこれではマウントできません。

認証が必要な場合は、認証の情報を/etc/davfs2/secretsに記述します。

ストレージのURL ユーザ名 パスワード

それぞれの項目の区切りは空白で表現します。

これで、マウントができるようになりましたので、上記と同じコマンドでマウントできます。

自動マウント

私の場合、起動時にWebDAVのストレージをマウントしたいという要望がありました。

このように起動時にマウントする方法としては、fstabを使う方法やsystemdを使う方法があります。

今回は、使い慣れているfstabを使った方法について説明します。

fstabを使う方法の場合、/etc/fstabを編集します。

URL /mnt davfs rw,user,uid=1000 0 0

書き方の詳細については、fstabの構文のお話となるため深くは説明しません。

今回は、私の利用用途の関係で、マウントする際に管理ユーザ以外のパーミッションでマウントするようにしてあります。この設定は、uid=1000の部分となっています。マウントしたいユーザのIDを指定するのですが、私の場合は1000だったので、1000と記述してあります。もし、管理ユーザでマウントする場合は、uid=1000を削除します。

さいごに

このあたりの設定は、頻繁にするものではないので設定をするたびに調べることが多いです。しかし、情報が多いわけではなく少々設定の際に躓くことが多いので、備忘録的に書きました。