概要
Apple Musicで、CDに記録されているデータと同じ情報量の曲(ロスレス)や、CDに記録されているデータよりも情報量の多い曲(ハイレゾ)が聴けるようになりました。
対応していない曲もたくさんありますが、意外と対応している曲もあったりします。
ここでは、ロスレスとハイレゾの曲をなるべくお金をかけずに聴く方法について紹介します。
ロスレスとハイレゾ
ロスレスとハイレゾは、混同して使われることもありますが、それぞれ違う意味を持つ言葉です。
ロスレスとは、ロス(損失)がレス(ない)ということで、CDの情報量から損失がないということを表します。
ハイレゾとは、ハイ(高い)レゾリューション(解像度)ということで、CDの情報量よりも解像度の高い、つまりCDに記録されている曲よりも、情報量が多いということです。
通常Apple Musicなどで聴く曲は、インターネットからダウンロードして聞いているという関係上、なるべくダウンロードするデータ量を減らすために、人間の耳では聞き取ることができない音を取り除いたり、元の曲と聴き比べてもあまり分からないようにしながら、曲を圧縮したりして、曲のサイズを減らします。
つまり、このような圧縮による損失のないものはロスレス、圧縮する前よりも情報量が多いものはハイレゾとなります。
Bluetoothとロスレスとハイレゾ
皆さんは音楽を聴くときにどのようなものを使って、聴いていますか?
Apple Musicを使う場合、iPhoneやiPadを使っていることが多いと思いますが、iPhoneやiPadにはイヤホンジャックがないため、Bluetoothなどの無線で聞いているという人も多いと思います。
実は、iPhoneやiPadでBluetoothを使って音楽を聞いている場合、ロスレスやハイレゾで音楽を聴くことはできません。
これは、Bluetoothで曲のデータを送る際に、圧縮(つまり、元の曲よりも劣化)されるからです。Bluetoothで音を送る規格がいくつかあるのですが、iPhoneやiPadではAACと呼ばれる圧縮される規格が利用されているというのが原因となります。ちなみに、ロスレスやハイレゾに対応した企画も存在するのですが、それらはiPhoneやiPadでは使うことができません。
私自身も、iPhoneやiPadからBluetoothを使って音楽を聴くことが多いため、Apple Musicでロスレスやハイレゾの曲をダウンロードしても、イヤホンやヘッドホンから聴く段階で劣化してしまい、残念に思っていました。
有線でロスレスやハイレゾを聴く
無線でロスレスやハイレゾで音楽を聴くことはできません。
そこで調べてみると、イヤホンジャックなどを使った有線で聴くのであれば、ロスレスやハイレゾで音楽を聴くことができると分かりました。
しかし、最近のiPhoneやiPadにはイヤホンジャックがありません。これでは、有線でつなぐことができませんが、実は、iPhoneやiPadにあるLightning端子をイヤホンジャックに変換するケーブルがあるので、こちらを利用します。
こちらの変換ケーブルは、深度24bit、サンプリング周波数96kHzまで聴くことができるようです。
Apple Musicで聴くことができるハイレゾは192kHz、24bitであるため、全てのハイレゾ曲をそのまま劣化なく聴くことはできませんが、192kHzに対応している曲はほとんどないため、私はあまり気にする必要はないと、判断しました。ちなみにロスレス曲は、44.1kHz、16bitの曲です。
使い方は、見た目の通り、iPhoneやiPadにアダプタをつなぎ、そこからイヤホンジャックにつなぎます。これで、イヤホンやヘッドホンでロスレスやハイレゾ曲が聴けるようになります。もちろん、イヤホンやヘッドホンが曲の再生に対応している必要はありますが、基本的にロスレス曲であれば対応していることがほとんどで、ハイレゾについても、最近の有名なヘッドホンやイヤホンなどは対応しています。
インターネットで調べてみると、1万円程度するイヤホンジャックとの変換ケーブルが売っていますが、そちらは、今回紹介したアダプターと比べて、ノイズを除去したり、音を増幅するアンプの効果を持っていたりするため、品質は上となります。もし、もっといい音で曲を聞きたいということであれば、探してみると良いかと思います。
まとめ
ロスレス曲やハイレゾ曲を聴くときは、有線でつないで聴くようにしましょう。
有線で聞くことで、音が劣化することはなくなり、ロスレスやハイレゾ曲をそのままで聞くことができます。
今回紹介したアダプターを利用すれば、簡単に、安価に聞くことができるのでおすすめです。